2011/06/09

選択ツールの共通事項

画像を加工するときに範囲を限定して操作したい場合がある。そんな時に活躍するのが「選択ツール」。
基本中の基本のツールで奥が深い。
以下に的確に範囲を限定できるかで加工の精度が上がる。

選択ツールは7種類

以下の7種類ある。

  • 矩形選択
  • 楕円選択
  • 自由選択(なげなわ)
  • ファジー選択(魔法の杖、隣接領域選択)
  • 色域選択
  • 電脳はさみ(形象選択)
  • 前景抽出選択
  • つづいてそれぞれの解説の前に「Ctrl」や「Shift」や「Alt」などのキー装飾について。

    「Ctrl」や「Shift」や「Alt」

    Ctrl

    矩形選択や楕円選択で範囲を描いている途中から「Ctrl」を押すと「中央から広げる」オプションがはたらく。

    選択範囲を描く前から「Ctrl」を押すと「選択範囲から除外」モードになる。


    Shift

    選択範囲を描いている途中から「Shift」を押すと「正方形・正円」オプションがはたらく。

    選択範囲を描く前から「Shift」を押すと「選択範囲へ追加」モードになる。


    Alt

    「Alt」を押ている間、選択範囲が「移動」がはたらく。
    (もし画像が動くようであれば「Shift」+「Alt」で試してみる。)


    Ctrl + Shift

    二つのキーを同時に押したときは、「交差モード」になる。
    すでにある選択範囲とあらたに選択した範囲の交差した部分だけが選択範囲として有効になる。


    選択ツールの共通のツールオプションについても説明する。

    選択ツールの共通オプションの説明

    4種類のモードと「アンチエイリアス」「境界をぼかす」が共通事項。

    「アンチエイリアス」は選択の境界線をより滑らかにして、
    「境界をぼかす」は選択の境界線をぼかすもので「フェザリング」とも呼ばれる。


    ■4種類のモード

    「選択範囲を置換」モード: 新たに作られた選択範囲に置き換える。

    「選択範囲に加える」モード: それまでの選択範囲に新たに作られた選択範囲を追加する。

    「選択範囲から引く」モード: それまでの選択範囲から新たに作られた選択範囲を除外する。

    「選択範囲との交わり」モード: それまでの選択範囲と新たに作られた選択領域との重なる部分だけを選択範囲として残す。



    選択ツールの種類と共通事項についての説明。
    次回は各選択ツールについて取り上げる。